デジタル指示計
ロードセルアンプ
技術資料
よくある質問
2025/07/24
周波数特性、フィルタ特性、カットオフ周波数につい…
ロードセルアンプやデジタル指示計の仕様に「周波数特性」や「フィルタ特性」「カットオフ周波数」と言う用…
ロードセルなど計量計測の総合メーカー 東洋測器株式会社 用途に合わせてオーダーメイドの製品を1点から製作
いいえ、出来ません。
フィルタ特性や周波数特性はカットオフ周波数fcのことを指しています。
ロードセルアンプは、ロードセルの微弱な変化(10mV程度)の電圧を10Vまたは20mAに増幅(約1000倍)して出力します。しかし、ロードセル入力の変化速度が早くなる(周波数が高くなる)と徐々に応答できなくなって出力電圧が小さくなり、最後には出力されなくなってしまいます。
下図はロードセルアンプの周波数特性(カットオフ周波数fc=1kHz)の例です。
本来の出力を100%とすると、100Hzを超えた辺りから出力の低下が始まり、500Hzでは97%、1kHzで71%、2kHzで24%、10kHzを超えると出力されなくなってしまいます。
カットオフ周波数fcとは、出力が71%に低下する周波数のことを指し、ロードセルアンプの応答性を表す指標になります。
周波数が高くなると出力が小さくなるという特性を利用することで、急峻な振動を排除して安定した出力になります。
~1000Hz(1kHz)で出力は71%に低下する~

~入出力波形~

東洋測器株式会社
技術部 開発課
奥野 重樹